\ 歯科衛生士のおはなし No. 20/

始める時期、まちがっていませんか?

 昨年の11月中旬に、約2年ぶりの恒例講習会がありました。

私たちの師匠である先生から学ぶ事は多々あり、

いつもスッキリした頭と心で帰路につけるので

ある意味リフレッシュできる講義です。

 

乳歯は、歯を使って食べない

 見た目の可愛らしい離乳食をよく見聞きしますが、

実は乳歯は歯を使って食べなければいけないような

固さの食事をできません。

 生まれてから初めて口にする食事(?)は、

『母乳』です。

 黒い乳首をめがけて、ほとんど視力のない赤ちゃんは

かぶりついてきます。生きようとする自然な行為です。

 その時は、『吸啜(きゅうてつ)』といって、

哺乳瓶やストローのような吸い方では

母乳は出てこないことがわかります。

 上唇で覆いかぶさり、の力で乳首を吸い込みながらつぶすように、

下顎を前へ出しながら吸い込みます。

 基本はこの運動で顎を成長し始めます。

また同時に、気道や食道を拡げる大切な運動です。

『舌』がレロレロする動きに顎がついてくる。

哺乳瓶ではこの動きが出来ないため、顎の成長はできません。

母乳時期は長い方が断然良いことがわかります。

横へ成長している顎骨の中に、

乳歯が生えてくるのは生後約6ヶ月頃。

 ずっと舌を上顎に押し付ける動きをしてきたので、

その動きの中に尖った歯が生えてきて、

食べ物が入ってきたらその動きの中で、

食べ物が歯に当たって飲み込める大きさにしていきます。

永久歯のように食べ物を歯で捕らえられません。

 それを考慮すると、乳歯が存在する年齢中は

大人が食べるような固さの物は不適切、

固い食品は顎の成長をさせないということがわかります。

 時々、まだ前歯しか生えてきていないのに大人が

食べる用の白米をあげているというお母さんがいます。

想像してみてください。

 自分が前歯しかないとして、白米をどうやって食べますか?

 舌で上顎に押し付けるように潰しませんか?

 歯を使えませんね?

 そうしたら、上顎に押し付けて

潰せる柔らかさにまでしてあげないと、

塊のまま飲み込むしかありません。

く、く、く、苦しいです。

 乳歯列期の子供が食事の時に

口から出すのはもしかしたら、

味や食品の好き嫌いではなく、

舌で潰せなく飲み込めないから

出しているとも考えられます。

 その離乳食は見た目がキレイなだけで、

実は赤ちゃんを幼児を困らせてはいませんか?

                        次回へ続きます。  歯科衛生士 野口

吉川医療モール歯科