\ 歯科衛生士のおはなし /

首 

歯医者には、歯が痛い 歯茎が腫れた

などという症状で来院する方は多いです。
最近では、定期検診で無症状であっても

来院される方も多くなりました。
口の中の痛みなどは、

お腹痛い頭痛いとはまた少し違った、

ガマンの種類も異なることも
あり、つらい経験をされた方も

いらっしゃるのではないでしょうか?
まず、処置としては結果として

現れている症状に対して

薬を処方したり消毒したりしてから、

虫歯を削ったり 歯石を取ったり

通常治療をします。
しかし、それらをしてもなお、

痛みを繰り返し、

最悪そこの歯を抜いたとしても

痛みを繰り返すことは珍しくありません。
どうして?
それは、歯の神経を死滅させた原因に、

歯の神経を取ったとしても、

歯茎を腫らせた原因に、

アプローチできていないからです。
以前から申し上げているように、

磨き残しがムシバや歯周病を引き起こす

第一の要素ではありませんから、

歯磨き方法や歯磨き回数を増やしたとて、

予防はできないのです。
では、何だろう?

もうあの痛みを繰り返すのはイヤなのだけど?
『首に負担をかけた生活していませんか?』
奥の深い話になりますので、

来院された方々に個別に処方していますが、

要は首を酷使する事で、

頚椎の7つの骨を曲げていたり

首の血管をつぶしていたりすることが

頭や目や鼻、耳はもちろん、

口の中までもが血の巡りに

悪影響を及ぼすのです。
生活『習慣』は自分にとって当たり前となり、

首を酷使している自覚さえなくなります。
客観的に自分を評価してみると、

病気の原因に辿り着けるかもしれませんね。
現代の人は、

首が壊れている可能性が高いです。
それは筋力がないために

姿勢を維持できない結果、

足組みしたり猫背になったりすぐ横に
なったり座りこんだり・・・・・・
移動するために歩かなくてもよい時代に、

体幹を維持できる筋力ができるとは思えません。
大股腕振り歩行を

毎日の習慣から外さないことが、

立ち居振る舞いを美しくします。
又、以下の項目は『首ストレス』と

私たちが呼んでいる習慣になるので、

悪習慣を見直す価値は大いにあります。
●  足を組む
●  首を鳴らす
●  髪の毛が長くてはらったり、顔を触ることが多い
●  スマホを見る時間が長い
●  寝転がりながら、スマホや本

 テレビを見たりやゲームをする
●  枕が高い
● 食事の姿勢で、横座りでいたりあぐら、

    椅子の場合は足を地についていない

寄りかかる
●  正面を向いて食べていない

● 唇を開いたまま、食べる
●  重い荷物を持ったり背負ったりする
●  特定の運動をする
●  厚底のくつ ヒールを履いて過ごすことが多い
●  硬い食べ物 こしのある食べ物を

好んでよく食べる
●  暴飲暴食をする
●  電車でうたた寝をする
●  頭を、上や下や横に傾けている姿勢がよくある
●  自分で制限できないくらい、酒や甘味を摂る
●  睡眠時間8時間以上の日がある
●  精神的なストレスが多い

      など
以上の質問で、○の数が多ければ多いほど

首が壊れている可能性が高いです。
この首ストレスが積もり積もって

神経伝達経路の破壊が発生します。
首の壊れ状態により

口腔内にもさまざまな悪影響を及ぼします。

歯と首がどうして関係あるのか?

とお思いになる方も多いいと思います。

しかし、身体はひとつにつながっていて

首の病気と近接に関係があることがわかっています。
首に悪い生活=首ストレスと呼びますが、

上記の項目はほんの一握りに過ぎませんが、

全て悪姿勢・悪生活です。

これらをすることで、血液循環を妨げます。
まっすぐなストローで吸える飲み物が、

ストローを曲げることで吸いづらくなる、

例えはお分かりいただけますか?
血の巡りが悪くなることにより起こる知覚過敏や

口内炎、首ストレス筋緊張による噛みしめや

くいしばりがあっても無自覚、

顎全体への悪影響 というように、

歯や歯周組織にダメージを与えることになります。
出来るだけ、ご自身のためにも

チェックされた項目を改善できるように

心がけてください。
歯科衛生士 野口

吉川医療モール歯科