歯が沈んでいる
\ 院長の独り言 /
歯が沈んでいる
前回の矯正治療で述べたように、
歯は動かせるし、動くのです。
基本的に力によって
意図的に個々の歯に力をかけ続けて
歯を動かす矯正治療と違って、
故意に動かしていないのに
普段歯が動いているのがわかるときがあります。
1 抜いた歯が放置されていて
咬み合わさっている相手の歯、
上の歯を抜けば下の歯、
下の歯を抜けば上の歯が出てくるのをよく見ます。
この現象はそもそも歯が定位置よりも
沈んでいる為におきます、
上の歯であればより上に、
下の歯であればより下に
咬み合わさっている歯によって
沈めさせられている為に
相手がいなくなると出てくるのです。
2 治療で詰めたり
かぶせたりするときに、
型をとってからかぶせるまでの
約1週間に仮歯なり
仮のふたがとれてしまっている時に、
きつくて入らなかったり、
高さが合わなかったり。
3 前後の歯を利用しての
ブリッジを外してみると、
真ん中の歯が無い所の
人工の歯(ダミー)が歯にめり込んでいて、
歯茎が陥没しているのをよく見かけます。
4 毎日フロスや糸ようじを
通している人はわかるはずですが、
日によってきつい時と
そうでない時とあると思います、
きつい時は、歯が沈んでいるのです。
これらの現象は、
もし歯が動かず沈まなければ、
歯を抜いても相手の歯は出てこないし、
仮歯がはずれていてもきつくないし、
ブリッジのダミーも歯茎にめり込まず
歯茎は陥没しない、
毎日フロス通しても
きつい日はないでしょう。
いかに普段
多くの人が無自覚に歯を沈ませているか、
咬み続けているかがわかると思います。
本来の歯の役割を考えると、
咀嚼・嚥下・発音であり、
食事をする・会話をするときに
使われるようにできているのに、
現代人の多くはそれ以外での無自覚な
嚙みしめ 食いしばり、
姿勢の維持の手段に使っているために
壊れてしまうと考えます。
普段意識して口を閉じたまま
上下の歯を接触させないように離してください
可能な限り、
本来の役割以外の使用を避けたいですね