\ 院長の独り言 /

歯が沈んでいる

前回の矯正治療で述べたように、

歯は動かせるし、動くのです。
基本的に力によって

意図的に個々の歯に力をかけ続けて

歯を動かす矯正治療と違って、

故意に動かしていないのに

普段歯が動いているのがわかるときがあります。

 抜いた歯が放置されていて

咬み合わさっている相手の歯、

上の歯を抜けば下の歯、

下の歯を抜けば上の歯が出てくるのをよく見ます。

この現象はそもそも歯が定位置よりも

沈んでいる為におきます、

上の歯であればより上に、

下の歯であればより下に

咬み合わさっている歯によって

沈めさせられている為に

相手がいなくなると出てくるのです。

  治療で詰めたり

かぶせたりするときに、

型をとってからかぶせるまでの

約1週間に仮歯なり

仮のふたがとれてしまっている時に、

きつくて入らなかったり、

高さが合わなかったり。
 前後の歯を利用しての

ブリッジを外してみると、

真ん中の歯が無い所の

人工の歯(ダミー)が歯にめり込んでいて、

歯茎が陥没しているのをよく見かけます。
 毎日フロスや糸ようじを

通している人はわかるはずですが、

日によってきつい時と

そうでない時とあると思います、

きつい時は、歯が沈んでいるのです。
これらの現象は、

もし歯が動かず沈まなければ、

歯を抜いても相手の歯は出てこないし、

仮歯がはずれていてもきつくないし、

ブリッジのダミーも歯茎にめり込まず

歯茎は陥没しない、

毎日フロス通しても

きつい日はないでしょう。
いかに普段 

多くの人が無自覚に歯を沈ませているか、

咬み続けているかがわかると思います。
本来の歯の役割を考えると、

咀嚼・嚥下・発音であり、

食事をする・会話をするときに

使われるようにできているのに、

現代人の多くはそれ以外での無自覚な

嚙みしめ 食いしばり、

姿勢の維持の手段に使っているために

壊れてしまうと考えます。
普段意識して口を閉じたまま

上下の歯を接触させないように離してください
可能な限り、

本来の役割以外の使用を避けたいですね

吉川医療モール歯科