\ 歯科衛生士のおはなしNo.24/

 “ 身体の成長発育時期を急がせないで”

離乳食の特長は、舌を上顎に押し付けて潰せるような柔らかさの食事です。

この時期は一生の中でも非常に重要なことで、お粥や煮たお野菜やお魚のような調理方法です。

この舌の自然な動きは、表情を豊かにしたり内面的な落ち着きにもかなり影響してしまうくらい、大切な行為です。

舌には『味(み)蕾(らい)』という味を感じる小さなブツブツがありそこで味わって飲食します。

この味蕾は、2歳頃までは上顎にも存在します。

2歳までは、舌と上顎と両方に味を染み渡らせながら美味しいと感じます。

舌は、レロレロしながら柔らかい食事を押し潰して楽しみます。

母乳を飲んでいる時の動きです。味付けなく、お出汁で充分。

これを考えると、塊の食材や歯を使って噛まなければ飲み込めない食材は味わうことはできません。

また、生後2年間中で頭を支え始める首の骨『頚椎(けいつい)の歯(し)突起(とっき)』という部分が正常に完成する前にむやみに首を使わせる生活はそこを知らぬ間に骨折させてしまっていることによって‼

成長体幹の筋肉の機能低下により、異常なほどの脊柱の発育障害がおきます。

例えば、大人の楽しみのために赤ちゃんを車に乗せて遠出する‥

ベビーシートで体を固定して頭がフリーの状態で、左右に揺れる ブレーキで前後するなどの頭を揺さぶられる動きは頭の中や首から背骨まで、よいわけがありません。

祖母や祖父の時代では、1歳頃までは床に放置してゴロゴロしてハイハイして脊柱の回旋(かいせん)機能(身体をねじる動き)は自然に発育していました。

回旋することで、頚椎 胸椎 腰椎が発育できるので、大切な動きです。

今は何でも早い方がいいと考える風潮があるのか、1歳になる前に立たせて歩かせてしまっています。

股関節の完成前に、二足歩行の動きを始めてしまうと、股関節形成不全となり、〝幼弱股関節″となるため正しく足が前へ出なかったり結果的に将来О脚になって腰痛を伴う大人の体となっていってしまいます。

身体の成長に急ぎは禁物です。

ずり這いの時期を短縮して、体幹の筋肉が正しく発育するわけがありません。

このような体幹の筋肉がないことが、頚椎(首の骨)には、頚椎が細いとか短いとかの骨の悪い特徴と、頚椎を支える筋力がないために、舌の動きが悪いとか、咀嚼が出来ない最悪な特徴も出てきます。

産まれてきてたった2〜3年を急がせて、負荷をかけて、残り人生80年近くを苦労させてしまうと思うと、怖いことです。

硬いものを食べさせる『歯が存在していたとしても、すぐには歯を使ってすり潰せません』食いちぎるようなものを食べさせる

『かぶりついて、引っ張ることが首の骨に影響します』特定の運動をさせる『その運動独特の部位を使うため筋肉や骨は偏ります』

○○ボのような背中をCの字に強制した食事姿勢『地べたに足裏が接地することで、頭が腰 背中 首の真上に頭が位置付けされるため、舌や顎が最大限に活躍できるのです』

1歳未満での外連れ回し車や自転車に乗せて頭がグラグラ揺れる動き『骨や脳内の成長発育中に外部からの不自然な刺激は、悪影響です』

子供は何もわからないまま成長していきます。

周りの大人が、正しいことなのか間違っていることなのかを判断して、将来子供が体に対しては苦労しないように、充分に気をつけてあげてほしいと願います。

急がないで~1歳になるまでは歩かせないで~

                             歯科衛生士 野口

吉川医療モール歯科