前回までに予防について書いてきましたが、その中で生活習慣が良くも悪くも関わっていると考えています。
はじめに生活習慣を考える上で文化や民族性が基本になるので、欧米の人達とは比較になりません、例えば食習慣でパン食などはいい例でしょう 彼らはパン食で何もマイナスはありません。狩猟民族がルーツである欧米人と農耕民族がルーツである我々とでは 体自体にかなり差があり文化 習慣も異なります、見た目からして全然違いますよね、人間は基本雑食ですが欧米人は草食系で我々は草食系になります。ゆえに私達の好ましい生活習慣は農耕民族がベースに考えられるべきで、それを踏まえて個々の生活習慣を見ていったとき自分にとってプラスの習慣なのか マイナスの習慣なのかを判断しなくてはなりませんが自分自身でするのは難しいです(好き嫌いが係わってしまい)医療に携わっているわけではありませんから。さらに仮に沢山の悪い生活習慣をもっていても壊れてこないひともいれば,1つ2つしか悪い生活習慣がないのに壊れてきてしまう人もいる、それこそ個人個人の体の強さ弱さもあるので、他の人がマイナスの生活習慣をしていて壊れないから自分もして大丈夫とはならないわけです、他人は関係ないのです
当医院でははじめに現状の把握をします、そして患者さんのある程度の習慣を推測しつつ問題点を確認してから問診をしていきます。例えば初診で患者さんがみえて歯が痛いとか、被せものがとれたとか、それが今回初めてなのか、過去に何回か繰り返しているのか?何回か繰り返していれば原則 歯の治療でそれを防ぐことは難しいので(しっかり治療されている前提)、患者さんがされているその人にとっての悪習慣の改善のアドバイスをします。また習慣ではなく転んだとか、引越しの手伝いをしたとか、子供の運動会に出たとか、イレギュラーなことがあったのであれば、話は変わりますし、また一方で悪習慣が確認されてもそれによって悪影響が出ていない場合はそのまま経過を追うことが多いです。
 歯科医院に来られる患者さんのほとんどが口の中に自覚症状をもってみえたり、また見た目を綺麗にしたかったり、様々な相談を含め歯の治療だけで問題が解決できると考えられていると思います。私もこの仕事につくまえは それが当たり前だと思っていました。しかし経験を積み重ねていく中で、自分が行った治療に限らず 他の優れた技術をもった歯科医の治療でさえ、一生壊れずノントラブルで終わらない現実をみると、口の外との因果関係を見ていかざるを得ないと痛感するので、可能な限り患者さんに有益なアドバイスが出来ればと思います。

吉川医療モール歯科