6月4日は、今はほとんどの皆さんがご存じの日『虫歯予防の日』ですね。
今やお口の中の病気として虫歯だけではなく、20歳を過ぎたら歯周病も気をつけていかなければ
ならない病気になっています。

当院も開業して1年半が過ぎましたが、定期検診のサイクルでお越しになる患者さんも増えてきました。
皆さんの気になることはやはり堂々の第1位として!・・・虫歯はできていませんか?・・・です。
そうですよね、虫歯になりたくはないですよね。
でも、なんで?
痛むからですよね!?
実は虫歯は痛みを発することがない場合も多いのですが、『痛い(ずきずきやしみる)』と感じるだけ自覚症状が出てくれる病気ですし、目に見える部分のことなので削って、詰めることはできます。

それよりも本当はコワイ病気としては、“歯周病” であったりします。
歯周病とは読んで字のごとく、歯の周りの病ですが、歯ぐきの病気ではありません。
歯医者へ行くとレントゲンを撮ってもらうと思いますが、歯が顎の骨に埋まっていることがわかります。
そうです。簡単に言うと歯周病は“顎の骨が減っていく病気”をさします。
顎の骨の基盤に、歯ぐきがかぶっているので顎の骨が少なくなるとまるで歯ぐきが下がっているように見えるので、歯ぐきのなくなる病気と考えていらっしゃる方も少なくありません。
そして、歯周病は必ず出血するわけでもないので知らず知らずのうちに進行していることが多い病気です。
・・・想像してみてください。
地盤の悪い土地に、家を建ててみたら・・・
植木鉢に植わっている木の周りの土がなくなってきたら・・・
お口の中の状態も同じことです。
虫歯でも何でもない歯を、支えてくれている顎の骨がなくなってきたら・・・
グラグラしてきますね?食事するといろんな方向から力がかかってきますね?根の周りの歯根膜という繊維が炎症を起こして、神経のない歯でも、噛むと痛みを感じます。
こうなってくると、結構治癒は難しくなってきます。
抜くというわけではありません。
健康な、骨が正常に存在していたときのようには治ってくれないということです。
一度減った骨は復活しません。
原因は、ひとつではないことが多いです。
様々な要因があり、そのひとつの何かがきっかけで発生し、歯周病になっていくので発見は早い方が要因を突き止めやすくなってきます。
『歯石を取ればいい』とそう簡単なことではないので、逆に、歯磨きしていれば予防できるわけでもありません。

原因がはっきりしていないと、正しい予防方法もわかりません。
6月を機に,レントゲン撮影と口腔内写真撮影から歯周病を読み取ってもらい、一生自分の歯で過ごすことを目標にしてみませんか?

歯科衛生士 野口
吉川医療モール歯科