人は誕生すると母乳を飲み始めます。母乳には栄養素が沢山含まれていて それを??吸てつ?≠ニいう舌の蠕動様(ぜんどうよう)運動により赤ちゃんは自ら体に取り込んでいきます。
おっぱいの黒く濃くなった乳首を探して自ら吸い付いてきます。
余談ですが、乳を赤ちゃんに近づけていく飲ませ方ではなく、赤ちゃんから吸い付かせることが大切です。良い歯列を作る出発点です。また、『生きていくんだ』という本能が存在するため、差し出して与えていくことでその本能を薄れさせてはいけません。 野生の哺乳類で母から与える動物はいません。
赤ちゃんは乳房を下顎でくわえこみ、舌で上顎とはさみこむように、しごきながら乳をのんでいます。

この動きは咀嚼の顎の動き方で、歯が生えてなくても下顎を動かし、生まれてきて間もなくから下顎の成長をし始める行為をしているのです。
骨は動かされることにより成長していますので、母乳は栄養を摂りながら骨への刺激をする行為として舌骨筋を鍛えるのに 非常に重要な時期となります。
舌骨筋は、人体を支えるにあたって亡くなるまでのポイントとなってきます。
舌を上顎に押し付けながら食べる。歯がそろっていても、舌骨筋が弱いと咀嚼は困難です。
例えば、入れ歯になっても舌が上顎を押し付けるような入れ歯があれば、
ごはんは美味しく食べられますし、首はピンとおきられ背筋は伸びるのです。
そうなると、母乳時期は長くてよいのです。2歳、3歳 よいでしょう。
母乳で虫歯にはなりません。
しかし、寝転がりながらの授乳では顎は成長しません。
そして、哺乳瓶ではこの??吸てつ?≠ヘできません。

又、離乳食や、6歳頃までの食材の勘違いが目にとまります。まるで大人用の小さい固形物を食べさせているようです。
舌を上顎に押し付けて??つぶせる食材?≠?考えてみると 小さく玉状にしたごはんや肉、生野菜などの間違った食事を与えてしまっているようです。
母乳でやっと 舌をつかっていたのに、すりつぶせる歯も生えそろっていないのに固形物を与えれば??のみこむ?%ョ作をするようになります。

せっかくまだ下顎を前後に動かして将来の咀嚼の動きをしながら舌を鍛えているのに、途中で不適切な食材によって中断させ、のみこむことをさせてしまっているのです。
のみこむ訓練をしてしまえば、歯が生えそろっても??咀嚼=臼歯ですりつぶす食べ方?≠ェできなくなっていて、のみこむ食べ方をします。
どのくらい苦しいことなのか?
コンビニのおにぎりを4等分にして、咬まずに食べてみて下さい。苦しいと思います。同じ事を6歳までの子供に 強いてはいけません。
カボチャやお芋、魚の柔らかく煮たもの など舌で上顎に押し付けてつぶせる固さのものを作ってあげて下さい。 子供はまだ色々な味をしりません。
外食やお酒を知っているご主人よりも、とっても素朴で簡単に作れます。
味付けや色どり、レパートリー・・・と苦労することはありません。
単純でよいのです。
親がどんなに忙しくても子供から獲物を探させること
(スプーンを口に入れていかない 子供からくわえてくるまで待つ)
両足を地につけて、正面をむいて食べさせましょう。
顎が最大限に動いてくれます。

2~3歳の子を観察していると、アイーンの下顎をよくしています。あれは、下顎を動かしたいという体の対応です。やめさせなくても下顎が出てしまうことはありません。(家系的に骨格遺伝があるのは別)
顎が強くならない、大きくならないことを 、かたまりの固い食材によって補おうとすることは間違いです。2歳3歳4歳の時に上顎骨は舌で育ちます。食べ物を咀嚼ではなく、舌で押しつぶす力で、です。
まちがった情報が正しいかのように出回っているのだとしたら解剖学的に人の体をよんでいくことで何が正しいことなのかわかってくることも多いと思います。

いつの時期に何を与えるか、正しい使い方をしているか、で 健康でいられる
基礎をつくっていけるのです。大人になっても、正しい使い方を続けることで
自分を守ることが可能です。今一度見直してみましょう。
歯科衛生士 野口

吉川医療モール歯科