現代、物のあふれる時代 口腔ケア用具として何を使ったら良いのか?
悩んでしまう方も少なくないと思います。
当院でも患者さん各々に合ったハブラシや歯磨き粉等を処方しておりますが、
大型店に置かれている種類の中から選んでと言われたら、私も迷ってしまいます。
それで今日はポイントをお話しようと思います。

 

そもそも歯磨きの歴史は、6世紀頃『房楊枝』として仏教とともに中国から伝わったことから始まりました。
最初は、今のような毛状のブラシではなく、つまようじ的なもので木の先がつぶれて別れ房のようになった形、

食べカスを取ることから始まりました。
それからだんだん今のような形に変わってきたわけですが、毛の材質や形状、大きさ。

または、デンタルフロス(糸ようじ)で歯と歯の間を磨いたり、歯間ブラシで歯のつけ根を磨いたり、

歯磨き粉に色々な成分が取り入れられたり、マウスウォッシュ(洗口剤)がでてきたり・・・。

 

皆さんはお気づきでしょうか? 物が豊かになり、これだけ口の中をキレイにするアイテムが

増えているにも関わらず、歯科へかかる人口は減少していないのです。

つまりは、口の中だけキレイにできていても病気になる。汚れだけに病気の原因があるのではないのですね。
そうは言っても人と関り合う社会です、エチケットとしてお口の中をキレイにする事は大切ですよね。
そこでハブラシ選びのポイントをお話します。

 

«吉川医療モール歯科流»
大きさ:人差し指 第一関節位
形:上、横から見て長方形 時々 だ円
毛の質:ふつう毛
毛先:ふつう 超極細毛は禁忌!!

 

これは声を大にして言いたいポイントです。

 

解剖学的に、歯肉と歯の間には常に潤っている浸出液が歯肉の底から湧き出ているので、

そこまで入り込めてしまう超極細毛はその潤いを掃き出し

➡乾燥へつなげてしまうことと歯肉の内側を常にこすりすぎてしまうため

➡歯肉を角化し、硬くし、縮めます。まぶた中を毎食後、毛でこするようなイメージです。

ヒリヒリしてきますよね?ドライアイは、涙が少なくなって痛いですよね?

潤いがあれば、汚れも溺れてしまって口の中へ排出され、唾液によって更に洗い流されます。

又、乾き気味の所(歯面や歯根面)には、汚れは付きやすくなります。
それと同じ理由で、デンタルフロスが歯と歯の間だけではなく、

勢いづいて歯肉の溝へバツンと入りすぎたり歯間ブラシでフワっとしている歯と歯のつけ根に

通しすぎたりすると歯肉は退がりはじめます。
やり方とやる部位をプロに見極めてもらわないと取り返しがつきませんね。

 

電動歯ブラシ・超音波歯ブラシに関しては、ご自分の手が動くうちは手磨きで良いと考えています。

手を動かすことは脳との相互作用で頭の体操になりますし、勝るものはありません。
しかし、どちらの方がよいかといえば、超音波ハブラシの方が良いかもしれません。

歯磨き粉は、目的別に選びます。着色予防、歯を白く、虫歯予防、歯周病予防・・・。

例えば、虫歯予防のフッ素が多ければ研磨剤が少なくなるので着色予防目的としては、効果がさがります。

3日おきに、1週間おきに着色予防1回使うという利用の仕方でも良いかもしれません。

 

色々あげてきましたが、あくまでも『ハミガキアイテムで病気の予防は100%できません』。

口の中の細菌を作っているのは、体であって個人個人の生活が
免疫力を左右するのです。これは、忘れないようにしていただきたいポイントです。

 

歯科衛生士 野口

吉川医療モール歯科