テレビ雑誌等で、”片側で物を咬んでいてはいけない、左右両方を使って咬むようにしましょう”
という事を耳にしますが、本当でしょうか?
答えはNoです。

 

そもそも咀しゃく(奥歯ですりつぶすこと)は普通無意識下で行われるもので、

右で5回咬んで次は左で5回という風に意識をして食事をしている人はいないでしょう。

咀しゃく自体、その人の体、骨格、食べる時の姿勢などの様々な要因の影響を受けて決まってくるものです。

体が左右対称の人がいますか?歯並びが対称の人もいますか?咬み合わせが左右対称の人もいませんよね。

その人の個性にあったかたちでの自然な咀しゃくが大事で、

歯、歯間、あごの骨の組織をこわさないという事です。
なのでほとんどの人が習慣性主咀しゃく側という“ききあご”があるのです。

 

痛い歯がある、抜いたままの歯がある、物がはさまる、治療途中の歯がある…etcなどの不都合があって、

そこをさけて反対側で咬む。この片咬みは当然ダメです。

でも何の不自由もないけど気がつくといつも左で咬んでるなぁーとか

無意識に右で咬んいることが多いなぁーというのはOKなのです。

変えてはいけないのです。少なくとも意識をして両咬みにする必要はないのです。

吉川医療モール歯科