\ 歯科衛生士のおはなしNo.29 /

誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)

食事中や飲み物を飲んでいる時、むせてしまう経験はある方も多いかと思います。

「なんか、変なところに入っちゃった‥」変なところとは、気管ですね。

咽頭の奥に、食道と気道に別れる入り口があり、通常呼吸している時には気道のフタ(弁)が開かれて食道の弁が閉じているので鼻で呼吸した酸素が気道へ送り込まれて戻ってきた二酸化炭素は出ていきます。

食事の際に嚥下(飲み込む)時には、食道の弁が開いて、気道の弁は塞がります。

物を飲み込む働きを嚥下(えんげ)機能、口から食道へ入るべきものが気管に入ってしまうことを誤嚥(ごえん)といいます。

誤嚥性肺炎は、飲み込み機能がうまく働かなくなるため、唾液や食べ物、あるいは胃液などと一緒に誤って口の中の細菌を気道に吸い込んでしまうことにより発症してしまいます。

それによりかかる肺炎は主に肺の中の感染症であり、肺胞という部位に炎症が起こります。

肺胞は、酸素を取り込み二酸化炭素を吐き出す「呼吸」を行っているので、肺胞に炎症が起こると、息苦しさを感じたり、呼吸が速くなったり、ときに呼吸困難になることもあります。

通常呼吸は、脳(のう)脊髄(せきずい)反射(はんしゃ)という『反射』により行われていますが、姿勢が悪くなったり鼻が詰まっていたりとにかく息をすることが苦しくなる身体の状態になると

反射ではなく意識して呼吸をするため、脳内は忙しくなってしまいます。

例えば、

車の運転に慣れている人が初めての道でガタガタした狭い道を走っているとします。

前を見ていないとハンドルがとられてしまう。

集中しています。

そんな時に助手席から友人が、「お腹空いたね お昼何食べようか?」など言われたら、「うるさい 今大変なんだから他のこと考えられないよ!」となるような、脳内は息をするだけで忙しい状態です。

呼吸することに意識がいってしまうと、他のことを考える余裕がなくなるのです。勉強しているけれど、頭に入ってこない覚えられないテレビを見ている人に話しかけても声が入っていかない

などこの例え話は、お師匠のわかりやすい話でほほぅと感激したので割愛したいと思い温めてきました。

気管の弁がゆるんでいると、ヒュッとものが入ってむせる。

なぜ弁がゆるんでしまうのでしょうか?

頚椎(首の骨は7個で形成されている)の上から2番目と舌骨という骨が前方へ舌を支えるために突き出しています。

それが下方へ下がると舌も喉の奥へ引っ込んでしまいます。

すると、喉が開放されるため、弁もゆるんでしまうのです。背中が丸い姿勢、スマホや新聞やテレビや話しながらなど正面を向いて食事していない、あぐらや足組みして食事する、寄りかかる、両足裏が地についていない、くちゃくちゃ口を開いたまま食べる、ひと口目が上向きにならないと入らない位の大量 などお行儀が悪い姿勢はよくありません。

毎日の歩行量や歩幅が狭くなるなどの質が低下することで、身体全体の筋力も衰えて、無意識のうちに姿勢が悪くなっていく。

大股で歩くと次の足が地に着くまでに、もう片方の足が体を支えるため自然な腹筋背筋を働かせています。

それが、姿勢維持に必要な自然筋力なのです。毎日の動きが、静止中の姿勢を保ちます。

そして、口腔内を清潔に保ち続けることで肺炎のリスクも下げられます。

災害時には、生きていくための生活優先順位がつけられ口腔内管理は最後になりがちですが、

免疫力が落ちてしまう環境の時こそ、お口の中のケアに気をつけていただきたいところです。

食後の食べカスや歯垢を出来るだけ取り除いておくことは、誤嚥性肺炎を予防できます。

また、

一般成人の8割が歯周病と言われていますので、普段から定期的に歯医者へ行き、歯石除去とクリーニング習慣はおすすめいたします。

★お行儀よく、背中を伸ばして、

正座または椅子の場合足は

下にしっかりつけて食事をする。

★その姿勢を保つために、

毎日外へできるだけ出て歩く。

★定期的に歯医者へ行ってみる。

歯科衛生士 野口

吉川医療モール歯科