咬む
院長の独り言 /
咬む
今回は 咬む ということに関してお話しようと思います。
だいぶ前から よく咬みなさいとか 咬むことは大事とか聞くことが多いと思います。
日本語って難しいですが 咬む を辞書でひくと上下の歯を合わせておしくだくとあります、
日常 普通に咬むという単語を使っていますが実は
食べる食材によって咬み方 咬む時のあごの動き方が違うのです。
お肉 パン おせんべい スルメ ガム などは顎が縦に動いて肉食動物のように咬みます、
対して ご飯 魚 和食系のおかずなどは顎が横斜めに動いて
草食動物のように咬みます、私達 日本人の場合は 草食動物よりで、欧米人は肉食動物よりです。
肉食動物のようにあごが縦に動く咬み方は私たちにはむいてなく、
歯 歯周組織 首周りの筋肉を壊してしまいます。
すりつぶせない食材は習慣的に食べてしまうと
歯を失うことになります、これは多くの患者さんにお話を聴いても硬いもの
すりつぶせない物が大好きだった方が入れ歯になっています。
子供達のように成長発育期に硬いもの すりつぶせない物を習慣的に食べてしまうと
あごは十分に発育できません、たまに お母さんが良かれと思って子供に
スルメやガムや硬いおせんべいを食べさせているようなこと聞きますが、
全く逆効果で、ご飯や普通のおかずを2,30回咬む習慣が大事です。
さらに回数多く咬むためにはお行儀が良くないとあごが動かず咬めないので
足が地に着いていないとか テレビ見ながら横を向いているとか
新聞を読みながら下を向いているとかではなく、足を地につけて
お茶碗持って 正面むいてお行儀よく食べると回数咬めます。
わりと難しいかもしれませんね(笑い)もちろん好き嫌いもあり、
強いること自体するものではありませんが、
お行儀よくご飯を沢山咬む習慣をつけられれば
自分の歯を長持ちさせることが出来るでしょう。