\ 歯科衛生士のおはなし/

毎日行わないと衰えていくこと4つ

 

股関節

肺胞

唾液腺

脳ミソ

 生きている上で普通に呼吸をして、普通に食事をして、普通に歩いて普通に何かしら考えて過ごしていますが『普通』とは、はたして自分はそれらを『正しく』行っているのでしょうか。

 普通≠多数決で多い方でも普通≠習慣していることでもありません。

 当クリニックに通院されたことのある多くの患者さんはご存知ですが、

虫歯になってしまう原因の1つに『正しく歩かなければいけません』

という日常生活が関係しているため、ご指導をいたします。

 皆さん大抵は、「歩いていますよ(えっ普通歩くよね)」とおっしゃいますが

「ではここで普段通り歩いてみてください」と実践してもらうと、

左右の足で前へ前へと進んでいますが全く股関節を使えていません。

 持ち合わせている機能を正しく使うことと意識せずただ使うこととは、

そのもの自体の寿命にも大きく関係してきます。

 電子機器等も正しく使わなくては機能を充分に発揮しませんし、

壊れも早くなりますよね。ただそれは機能しなくなったら

買い替えれば代わりはありますが、自分の身体は“ひとつ”であり、

“やり直し”はきかないのです。

① 股関節

     大股(理想身長の半分の歩幅)腕振り歩行

     厚底靴やヒール、サンダル系はこのように歩くことはできません。

② 肺胞

     鼻から息を深く吸い込みろっ骨の中の肺胞のふくらみを感じる呼吸を。

     深く吸い込むと肺―腹―背(腹の脇うしろ)がふくらみます。

       これが普通で、できるように。

      肺胞を使えていないと、肺胞が縮んで息を吸うことが苦しくなるため、

      背中を丸めていく姿勢になっていきます。

③ 唾液腺

     3つありますが、各々の穴から唾液を出し続けないと、穴は縮んでいきます。

     口腔乾燥症につながります。

     耳下腺は味覚が刺激となり唾液が出て、顎下腺と舌下腺は和食などで

     大臼歯で咀嚼できることで唾液が出る。

     そうすると大臼歯は抜いたままではいけない理由も理解できますね。

④ 脳ミソ

     脳ミソに休日はないそうです。私達のお師匠は

それこそ睡眠以外(もともとショートスリーパー)はずーーーっと脳ミソを使っていて

絶対に真似出来ないお方なのですが、その先生の更に学術も

人としても尊敬する先生に昔言われたそうです。

「マルモ君。脳みそ毎日使わないとくさっていっちゃうからね。

もし、疲れたと感じたらそれは間違った使い方だよ。」と。

先日のリモート講習会でもおっしゃっていました。

股関節を大きく正しくてつかって歩行をし、自然と腹筋・背筋が保たれる体になっていくので

呼吸も深く鼻から吸い込めるし、首と頭がおきて正しく咀嚼もできる。

“美味しい”と脳ミソで感じる食事を摂ることで唾液腺も刺激され、

あふれるような唾液が出ることで消化し、免疫力も高まる、が昔は普通でした。

正しい生活をしていればそれなりの筋肉は使うし、

子どもはそれなりの筋肉が分担して発育を示していきます。

楽を見つけて毎日行わないと衰えていってしまうことを自らしないこと。

       近い将来、遠い未来も病気知らずの自分でありますように。

      

歯科衛生士 野口

吉川医療モール歯科