感覚の麻痺
\ 院長の独り言 /
感覚の麻痺
毎日の食習慣でもっと硬いものをたくさん咬みなさいと言われていますが、大きな間違いです。
そもそも人類の咬む力はそれほど強い力を必要としていないらしく、
肉食獣の時代に敵を殺す道具としての尖った牙は現代では必要としていないみたいです。
以前にも述べたように
回数を多く咬むことがとても大事で、決して硬いものを咬みなさいではないのです。
ピーナッツは食べてもビーフジャーキーは硬くて嫌だという程度にしておいた方が安全だと、
私の師匠も言っています。
硬いお煎餅が好きな人がいて、毎日食べていたとき、10日もすればそれはもう硬くなくなってしまうのです、
感覚が麻痺してしまうのです。
そしてもっと硬いお煎餅を探し求めてしまい(笑) 自分の歯 歯周組織を壊してしまうのです。
神経をとってある歯の寿命は短いと言われています、これも実は感覚が鈍くなってしまっているため、
倍の硬さの物が咬めてしまうため、折れたり、割ったりしてしまうことが理由なのです。
例えば これ硬いお煎餅だよ と“石”を渡されてひと咬みしたら、痛くて止まりますよね。
これ以上硬いものは咬めないというセンサーが根のまわりにあり、
正しく機能して硬いものを硬いと認識することで それ以上力をかけないように、
歯が壊れないように守ってくれているのです、
ですからそのセンサーの感覚が麻痺しないように気をつけたいですね。