国会答弁で興味のある内容がありました。
2017年6月5日の決算委員会で参議員決算委員の山田宏議員と安倍晋三内閣総理大臣と厚生労働大臣の塩崎恭久大臣による答弁です。山田議員は安倍首相に質問します。
「決算の中での医療・健康問題についてお聞きしたいと思います。
総理は定期的に歯医者さんに行かれますか?歯が痛くなって行かれますか?」総理 「基本的には歯が痛くなってから行くのですが、最近は痛くなる回数が多いものですから、定期的に近くなっております(笑)」

山田議員 「ダメなんですね それじゃ。歯が痛くなくても、定期的に痛くなくても歯医者に行って健診受けて、なるべく早く歯周病等を治す必要があると思うんです」

と始まりました。それ以降の答弁内容をまとめますと、歯科健診を行(おこな)っている人と行(おこな)っていない人では、年間医療費が10万円、歯科健診を行(おこな)っている人の方が少ない。
また、歯科健診を実施している事業所としていないところのデータをとると、実施しているところの方が医療費は下がる

歯周病の有無によって、医療費は、歯周病をもつ人の方が高い。
つまりは、残存している歯の本数が多い人ほど医療費が低く、歯周病がない人はある人に比べると年間医療費が低くなる。
1人当たりの年間医療費:65~75歳 平均55万円 /75歳以上 90万円強
又、昔、杉並区長時代の山田議員は小学校に47校中7校にブラッシング指導を導入してもらったところ、インフルエンザの罹患率が違ってきて、学級閉鎖率が45%。そうでない学校は79%と歴然とした差が出た、と。
口の中をキレイにすることでインフルエンザにならない、つまりは医療費がかからない。『口』は全ての入り口で、栄養もばい菌も取り込みます。血管を通り体中の器官へ送られるわけですから やはり、糖尿病・脳梗塞・心筋梗塞・肺炎等のリスクもあがり、結果治療として通院し、薬代も付加され医療費も増えていくことにつながります。長年 同医院で勤めていますと、定期健診に一定間隔でいらっしゃる常連患者さんは半年(約182日)中/検診に4~5日かけて虫歯チェックと歯石除去とクリーニングをするだけで、大きな治療にもなりませんし、
ある意味 通い続けられている現状から考えると体全体も変化なく生活も安定しているから なので 大病も少ないように感じます。

あんなに多忙な安倍首相も歯科定期健診へ行こうという思いを強くしたところのようなので、ぜひ皆さんも『歯医者は予防するところ』という新しい概念で利用してみてはいかがでしょうか。

歯科衛生士 野口
吉川医療モール歯科