予防2
前回 虫歯は4つの条件が重なり合って出来る1砂糖の量 2細菌の数 3唾液の量そして4歯の表面につく傷と言いました。この歯の表面につく傷って何?再表層のエナメル質に傷がつく、歯に傷をつけることができるのでしょうか?人の体の中で最も硬いと言われている歯に傷をつけられるものは 自分の歯しかありません、そう自分の歯で自分の歯を傷つけてしまうのですね。その傷に常在菌が入って歯を溶かしていってしまうのです。 | |
傷がついていないツルツル歯面は虫歯になりにくいのです。虫歯になりやすい場所と傷つきやすい場所は一致するのです。 直接 自分の上下の歯、左右隣り合う歯どうしでのぶつかり合いや、こすれ合いで傷になってしまうのです。無意識に咬みしめていたり、咬んで居たりしている事が多々あるようです、日常生活習慣の中で、仕事中、重たいものを運んでいるとき、満員電車に乗っているとき、パソコンをしているとき、うたた寝をしているとき、家事をしているとき、頭を洗っているとき、運動しているとき、テレビをみているとき、etc あといつもガムを咬んでいたり、硬いものをよく咬んでいる人は、それらを咬んでいない時も(口の中に食べ物がないときも)咬みしめていたりします。 例えば歯と歯の間の虫歯(最も虫歯になりやすい場所) 通常歯と歯は接触しています、その接触した状態で片方の歯、もしくは両方の歯が沈んだり、動かされたりすると、接触面はこすれます、 こすれた時に、よりとがっている歯面がよりなだらかな歯面に傷をつけてしますのです。とても難しい話ですね。すきっ歯のひとはほとんど虫歯になりませんし、また歯を抜きっぱなしにして 咬む相手のいなくなった歯もほとんど虫歯になりません。傷がつきにくいからですね。 歯と歯の間に虫歯をつくらないようにするには、糸ようじや歯間ブラシで清掃するのではなくて、接触面に傷をつくらないようにする、すなわち強く咬みしめたり、くいしばったり、硬いものを習慣的に食べたりしないようにする事がとても大切です。 さらに接触面が傷つかないように こすれ合う歯面どうしで研磨する究極の予防法が多咀嚼、すりつぶせる普通の食材を回数多く噛むことなのです。 食事をゆっくりとって 多咀嚼する習慣を身につけて、虫歯予防の一助にしたいですね。 |
吉川医療モール歯科