\ 歯科衛生士のおはなし /

新型コロナよりも恐ろしいこと

口の中に病気として表れる時間として、
『3日後→3週間後→3か月後→3年後…』
には要注意と習ったことがあります。
つまりは、“咬むと痛い”“歯がしみる”“詰め物が取れた”“歯肉が腫れた”など
の自覚症状が出てきたら、過去に原因を作っていた、ということです。
それらの『原因』は、体の変化にあるということです。
・いつも食べていないような、コシのある食べ物や硬い食べ物を食べた
・昼寝や寝ながら何かをする、を含めて水平位(横になる)時間が増えた
・うたた寝をしてしまった
・食事の回数や間食の増減
・動線の変化による歩行量の低下や歩行の質の低下
・それによる体重の増減  などなど
新型コロナは、すべての人々の生活へ影響を及ぼしています。
・在宅ワークになり通勤の歩行がなくなった
・仕事の机とイスが職場と家と高さが変わった
・公共交通機関を使わず、車になった
・通勤の時間分家にいるので、ゴロゴロしたり、テレビやスマホ

・読書などの時間の増加
・外出を控えて食料品の買い物以外は家にいる
・家族以外とは会話をしないようにしている
これらの結果、体の変化として、
筋力低下につながり→骨は周りの筋肉で支えられているので骨格が変わり

→やがて重い頭を支えられなくなり

→自ら上下の歯を合わせてしまってバランスを取ろうとしたり

→下の顎が後ろへ下がってしまって(引いてしまって)歯と歯の咬むところがずれたり

→顎間節が圧迫されて痛くなったりすると、頭痛・腰痛・肩こりはもちろん口の中は、

しみる・はずれる・歯が欠ける・歯が動く・歯肉が腫れる・

口内炎ができる・唾液が出づらくなる・咬むと痛い等
時間が経ってから病気になってくるのです。
その昔、犬を歯周病(顎の骨が溶けて歯が抜けてくる病気)になるかをする実験が

されたそうです。様々な食べ物を与えてみたり、歯磨きしなかったり、

歯を汚すために牙にぐるぐるヒモを巻き付けてわざと歯垢をつけるようにしたけれど、

歯周病にはならなかった。
その次に、数週間オリに閉じ込めていたら、簡単に牙は抜けてきたそうです。
その意味は、動かなければ病気になっていくということ。
犬は外で走ることができる動物です。
犬の運動能力を制限したことで、血液循環が悪くなり、

体中の骨を破壊してしまったのです。
人間も同様、動物ですから「歩行しなくなるという事」はとても恐ろしい結果が
待ち受けているということです。
きいた話では、2週間寝たきりになると、約7年分の筋力が失われるそうです。
新型コロナは正しく恐れて予防する。
空気感染するかのごとく怖がってしまっている方もいらっしゃいますが、

胸を張って腕振り大股で歩行して、人と接するときにはマスクをして

近距離にならないようにし、帰宅したらすぐにうがい手洗い消毒をすることで予防する。
体を動かせば食事もおいしくいただけるので、免疫力があがる。
引きこもってしまうことで自らを弱くしていかないように、

この秋冬も乗り切っていきたいですね。

               歯科衛生士 野口

                

吉川医療モール歯科