歯が痛い?頭が痛い?靭帯
\ 歯科衛生士のおはなし No.36/
”歯が痛い?頭が痛い?靭帯?”
時々、患者さんから質問があがる内容の一つに『歯が悪いから頭痛がするのですか?』と聞かれます。
虫歯?歯周病?顎関節?筋肉?
私ごとですが、20年以上前の話になります。
隔週の金曜日に偏頭痛に見舞われ、その頃は頭痛と偏頭痛との区別もせずにロキソニンなぞ服用してしまっていましたがもちろん、効かず。痛みで嘔吐しながら、でも患者さんには笑顔で治療しなければいかず困窮していた時期が長くありました。
私のお師匠は歯科医でありますが、中医学なども学んでいらして、脈診や腹診もできますもので、何を言われるか恐れながら診ていただいたわけです。
8項目ほどの生活指導が出ました。
- 甘味厳禁 * 禁酒
他の、心の波をたてない 他人を他人と思え
などとは際立って物理的な事を指導されました。
『これらの項目の理由を聞くくらいなら、やらなくていい』
ときっぱり、私の脈を診ながらおっしゃる。
『僕は医者として、診てるんだからね。辛いから来たんでしょ?別に今まで通り
やりたい事やったっていいんだよ。でも、痛みも治らないよ。
そういうもんだから、身体は。』
『‥はい』 当日から自分のために頑張りました。
止めてみるとわかるのですが、甘味はほとんど口にしていないと思っていたけれど、仕事中喉が渇くと100%リンゴジュースや飴、週末のオヤツ。パンにも砂糖(塩)はたっぷり使われていますし、毎週金曜日のご褒美外呑み。
出ました、禁断症状。
最初の1週間は余裕でしたが、2週間過ぎたあたりから身体に異変が出てきました。
手や足が震えるんです、夕方5時過ぎてくると!患者さんの口に入れてるミラーがカチカチ歯に当たってしまうほどに手の震えと冷や汗〜!!
患者さんに励まされ(?)
私は無自覚のまま、甘味中毒になっていたのです。
それらを乗り越えて3ヶ月。 お師匠に会いに行きました。
『来たってことは、続けていた、ということでしょう。僕が診なくても自分が一番わかってるんじゃないですか?』
たしかに、いつしか痛みが出ていない。
人の体への反応は、3の倍数で出てくる、と聞いたこともあり結局、バレンタインデーを見送りお誕生日をケーキとお酒なくして暑気払いもソフトドリンクでクリスマス、お正月、と一年続けることができました。
おかげさまで頭痛は一切なくなり、付属で体重は落ち、朝の目覚めは爽快で寝つきもよく、
ご飯は美味しく身体は軽く!これは、想像していなかった自分へのご褒美でした。
皆に、好きなことを止めることの方がストレスにならないのか⁈よく聞かれましたが、私はそんなことより痛みから解放されたかったのです。
今は甘味もお酒も美味しくいただいていますが、一度身体から毒素を抜くと、自分がどの位それらを摂取したら具合悪くなるのかがわかるので!!度を越さずに楽しむことができています。
自分が基準。他人がどれだけ食べてるから、なんて比較はしません。
砂糖は、靭帯をゆるめます。
➤ シャキッとしていることができなくなるので、ゴロゴロダラダラ 関節を支えている靭帯がゆるめば関節痛
➤ 眠くなる
➤ 肌や粘膜はベトつく
➤ 筋力弱くなるので姿勢悪くなる
➤ イライラするし、キレやすくなる
➤ 疲れやすくなる
➤ 痛みの閾値を下げる(痛みに過敏になる)
まさに、これらは頚椎にも負担をかける要素となります。
➤ 飲酒したあとの過ごし方は、翌日お休みだから睡眠時間長くなる
➤ 帰りの電車でうたた寝したら、うつ向きで頚椎悪くする
➤ アルコールで脱水する

まさに、まさに、身体を酷使した行為です。
偏頭痛を薬で誤魔化ししきれなくなった末に、生活悪習慣を見直し反省する時間をもてたこと
何より、自分を労われたことに自信がもつことができました。
歯が悪くなる原因は、例えば頭痛を引き起こす原因にもなります。
食いしばるような姿勢によって、歯が欠けたり神経死んだり歯肉腫れたりなど‥
神経死ぬ時には痛くなることもあり(痛くなく壊死することもある そちらの方が重症なのですが)その時は、頭も痛くなるでしょう。
でもそれって、歯が原因で頭痛がする?で正しいのでしょうか?
病気の『原因』は、遠くに、あるのです。身体はつながっています。
まさに、生活習慣病です。長い年月自分にとって当たり前になっている、
習慣です。
先日、膝を痛めた母をお師匠のところへ連れて行きました。
犬の散歩中に捻(ひね)ってからの痛みですが、病院ではMRIにも何も出ず、整体、鍼灸など2ヶ月彷徨っていました。
結局、外側側副じん帯を伸ばしてしまっていて膝関節を支えられない結果の関節ズレる疼痛(とうつう)だから、患部の熱を氷のうでとって、絶対安静しかない、と。
整体では、リハビリして痛かったらしく、
『それは、捻挫なんだから動かしちゃダメでしょ〜』と言われておりました。
もちろん生活習慣指導を受け、母は苦笑い。
『いいんですよ、お母さん。もうお迎え近いんだから好き勝手生きてやる〜
だって(笑)
でもいつまでも痛いのは治らない、でしょ?。でも、納得いったでしょ?』
歯科衛生士 野口 2025年12月











