オーラルフレイル
\ 院長の独り言 /
オーラルフレイル
2026年4月
最近、オーラルフレイルという言葉を耳にしますか? オーラルフレイルとは、噛む・飲み込む・話すといった口の機能が衰える、高齢期特有の 口のささいな虚弱状態を言うようです。
先日、当院のスタッフが街中で配られていた冊子を持って帰ってきました。
それは自治体が行政サービスの中で作製した数点のパンフレットで、「オーラルフレイルを予防して食事を楽しもう!」とあり、筋力UP・味覚UP・唾液の分泌量UPの中の、筋力UPにおいて、歯ごたえのある食材を選ぶ・嚙む回数が増える…
また、唾液の分泌量UPにおいて、ガムを噛む・食事以外で咀嚼回数を増やします…と。間違いですが。
さらに咀嚼回数ランク表として、様々な多くの食材がのったA3サイズのカラー冊子にランク1から10まで分類されていて、
ランク1が咀嚼回数20回未満、ランク10が100回以上となっており、各食品を10gずつ食べてもらい、全て飲み込むまでの咀嚼回数を計測した値らしいのですが、
ランク1のおかゆ、茶碗蒸し、木綿豆腐、バナナ、
ランク3の白米ごはん、ハンバーグ、焼き餃子、焼きサバ、炒めたピーマン、
ランク5では、ピザ、かまぼこ、グミゼリー、
ランク6、食パン(トースト)、
ランク9 小魚佃煮、ピーナッツ、
ランク10、さきいか、チューインガム(5分間)、
だいぶはしょりましたが、こんな具合に表に載っていました。
ここで思う事は、まず噛むという動作が 正しく認識されていないということ、上記にある様々な食材を嚙む時の、下あごの動きはそれぞれ異なるのです。すべての食材をいっしょくたに載っけていること自体が、まず間違っている。
さらに 咀嚼という言葉の意味が理解されていない、以前にも書いたように、奥歯ですりつぶす事を咀嚼というのであって、すりつぶせない食材を噛んだところで、咀嚼にならないどころか、有害なのです!繰り返しになりますが、すりつぶす動きに対して、砕いているのみで、肉食動物のように垂直の力をかける習慣は歯、歯周組織、首を痛めることになるわけで、本来、肉食系の欧米人のような屈強な体とは違い、華奢で筋力の弱い草食系の日本人においては、砕く動きは負担なのです。
もちろん、たまに食べるくらいは、全く問題ありません。
習慣的に食べたり、たくさん食べたりしなければよいのです。
ただ現実にこのような様々な多くの情報が得られる昨今、正しい情報や知識を得るのは至難の業と言えるかもしれません。毎度、この独り言においても、正しい情報なのか?当然 疑う余地はあるでしょう、疑ってください。
歯科の先生方の中でも、様々な考え方や、著名な先生方の考え方も多数存在する中で、もうすぐ歯科医歴40年に近づいている現在、以前から支持している師匠の考え方は、毎日の治療において、なんら否定するものはなく、やはりそうですね、という肯定される結果ばかりで、日々の臨床の中で、答え合わせが出来ていることがらについて、書かせていただいております。
オーラルフレイルの「フレイル」とういう言葉の意味は「衰える」、で加齢的に誰でも、身体もお口の中も 機能的にも 見た目も(笑)衰えます。自然な事です。
衰えたくない、少しでも若くいたい人は、正しく体を動かし続け、間違った生活習慣、食習慣にならないよう気を付けて、楽しく生きたいと思う今日この頃です。









