骨
\ 歯科衛生士のおはなし /
骨
膝の痛み 腰の痛み
背中の痛み 首の痛み
年を重ねるごとに顕著に出てくることがある、
骨の痛み。
痛いけれども生活は出来るくらいですと、
そこをかばって活動するために、
他の部分がおかしくなってくる。
鏡に映った自分の姿、
ショーウィンドウに映った自分の姿に
ショックを受けその時は
背中や首を伸ばしてみても、
また、意識が他に移ると楽な姿勢に戻っている。
筋トレ?薬?安静?
そもそもの原因て、何でしょう?
人は産まれてくると
骨は約300個ありますが、
やがて成人してくると
約200個に減っていきます。
お母さんの細い産道を出てこられるのは、
赤ちゃんがゴムマリのように
ぐにゃんとなれるからで、
そこにはまだ『関節』は
形成されていないため
柔らかい身体なのです。
当然、股関節も骨盤も顎関節も
全然できていません。
大きな骨は存在するが、
それらをつなぐ関節が
できていないため骨の数が多いのです。
羊水の中では無重力であるために、
身体を支える強い『骨』は
必要ありません。
外界へ誕生して重力と共存していくために、
少しずつ自ら『体幹』を作っていくのです。
平らな床に重力により
背中を押しつけられて、
手足を空中でバタバタすることから始まります。
バタバタするまでは、
生きていくために必死に母乳を吸啜し、
泣くことで交感神経を働かせ
(自律神経の交感神経と副交感神経は
生まれた時には副交感神経が
優位になっているため、
ある程度泣くことで交感神経を刺激して
調和させていきます )
平らな布団で寝る
やがて、
年月かけて関節が形成され
骨と骨がつながっていくので
合体した結果、数が減ります。
あら?『関節』とは、
高齢者の腰痛、膝関節痛、
頚椎痛‥が痛む部位ですか?
だいたい、そうですね!
実は産まれてきてからの
身体へかかる『外力』によって、
将来の骨格や病気が
決まってしまうと言っても過言ではないことを
口の中と関連して、勉強をしています。
口と関係するのは、『顎関節』ですから!
例えば、
防波堤に生えている木々を観察すると
海風であの大きな木の幹は
風の吹いた方向へ曲がっています。
おやつの手作りゼリーが
冷蔵庫で固まっていく途中に
揺さぶったり傾けたりしたら
変形した状態で固まってしまいますね?
体の成長中に、間違った時期に、
間違った方向へ、外力がかかると!!
骨はその形のまま成長していきます。
抱っこ紐でスリング使えば
赤ちゃんは丸くなりおとなしくさせられますが、
骨に外力かけてしまっていますよね・・・
バ○ボのような固定式のイスに
強制的にはめられれば
子どもはおとなしくせざるを得ませんが、
あれ、横から断面にして見ると、
Cの字になったイスなので背中が丸く固定されます
そんな姿勢で食事させられていたら・・・!!
骨格成長は、18歳までゆっくり育っていきます
逆に言えば、
それまで正しく成長完成できれば、
事故で打撲や骨折することがなければ、
将来関節痛などに悩まされることも少なくなるわけです。
その骨を支えるのは、筋肉です。
しかし、おおもとの骨が
変形している表層に筋肉がついて、
それを鍛えたとしたら更に骨、
それらを繋げる『関節』は
悲鳴をあげる年齢がくることも予測できます。
1歳に満たないうちに
歩き始めたら股関節は成長途中で
変形したまま成長していきます。
歩き始めが1歳より後の人と前の人が、
例えば足組みをしていたとしたら当然、
幼若股関節の1歳未満に
歩き始めた方が腰を痛め背中を痛めやすいし、
早くに発症します。
あの人も私と同じ悪い習慣しているじゃないか!
と比較すること自体が間違っているのです。
*他人と比べて、自分に無理をしないこと
誕生の瞬間から育児の状態が
1人として同じでないため、
他人と比較しても今の自分の評価にならないから
*18歳までの最高歩行量を思い返して、継続すること
それ以上でもよくないし以下だと
更によくありません
*顎がなんかつらい体がつらいと感じたら、
歯に触るような食材や大きさのものを食べないこと
昔の人は、具合の悪い人にはお粥を
疲れない柔らかい食べ物を出してくれました
やっぱり歯に触るような、
舌で潰せないような調理方法や
食材は身体を疲労させ壊していきます。
これらを続けることで、
噛む力や顎の力が衰えることは決してありません
逆に唾液は出るようになったり、
歯を支えている骨は血液循環がよくなり、
舌が口全体に活動できるため
味覚力などはアップしていきます。
*大人でも、ハイハイをしてみる
(頭は起こさない 頸椎痛めるから 背中と水平に)
真っ平らな床に仰向けで寝てみる
畳の上は最高ですね!
すごく、気持ち良いです。
これを読んでくださっている方々は
ほとんどが成長止まっていることと思います。
過去を認識しもう手遅れだと悲観しても、
しかし、今どうやって生きていきたいのか。
そして、
成長中の子どもたちが身内にいるのであれば、
両親や祖父母の方々は協力して、
将来子どもが身体の苦労をしないように
毎日の過ごし方を注意していただきたい。
過去の衛生士のおはなしにも
何回か書かせていただいておりますが
大人の生活の中で、
子どもたちは生活をしています。
影響うけまくり、です。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
歯科衛生士 野口