歯医者で治療が苦手?≠ニいう方は少なくないのではないでしょうか?
そのひとつの要因として『長い時間口を開いていると顎がガクガクしてくる』
という事が最近増えてきたように感じますので今回は、そのお話をしたいと思います。

??疲れる?≠ニいうこととはまた少し違い、自分は一生懸命口を開けているにも関わらず、顎が勝手にワナワナしてくる、閉じてきてしまう等 お困りの方がいらっしゃいます。
何か自分の顎ではないかのような動きをしてしまう・・・
恥ずかしいと感じたり、削っている途中で閉じてしまったらどうしようと不安に感じたり、心中お察しいたします。

簡単にいうと、口を開ける筋肉と口を閉じる筋肉は違う筋肉が働いています。
そして口を開ける筋肉の1つである??外側翼突筋(がいそくよくとつきん)?≠ヘ、歩行する股関節の動きと関係しています。
・・・口と足!?意外に感じる方は多いいでしょう。
身体は全て繋がっていて、??原因はそこになく、遠くにある?≠フです。

歩行の量が低下していたり、歩行の質が悪くなっていたりすることで、
外側翼突筋は動きづらくなるため口を開けることがつらくなってくるのです。
歯医者で治療してないから~別に私は関係ないわ~と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが それは、大きな間違いです。
例えば、腹筋:背筋=5:5で美しい立居振舞ができるように、
開口筋 = 閉口筋が結果、『くいしばり』にはつながりません。
開く筋肉 < 閉じる筋肉 になるとくいしばる(歯ぎしりとは異なる)に移行し、食事時間以外で上下の歯を咬んでしまっている人は、遅かれ早かれ体のトラブルをひきおこします。

 歯が沈むことでの虫歯や詰め物の脱離
沈んだ先の歯を支えている顎の骨の吸収
歯がグラグラしてくる
咬むと痛い
顎関節の痛み
首への負荷で血流障害や肩こり
偏頭痛
エラ(下顎角と呼ばれる所)や口の中の骨の隆起の発達・・・等

Q.では、どのくらいの量歩いたらよいのでしょうか。
A.自分の一番歩いていた時の量です。
例えば、小学生の時学校が遠くて毎日通学1時間だった時が一番多いのなら、その時の量より減らすことは自分の体にマイナスのことなのです。

Q.では、どのような質がよいのでしょうか。
A.『腕振り大股』です。
まず、立ってその場停止し、両腕を前後に大きく肩の高さまで振ってみます。そのまま足を踏み出していくと大股ができると思います。
理想的には、身長の二分の一の歩幅。
腕を振り子のように使い、股関節を軸にして歩きます。実際歩く時は、肩の高さまであげなくてもよいですが、イメージで大きく腕を振って下さい。

しかし、1歳になるまでに歩き始めてしまった人は、股関節がしっかり整う前に使い始めた結果、幼若(ようじゃく)股(こ)関節(かんせつ)といって、歩き過ぎがかえって軸になる股関節を痛めてしまうことがあるので気をつけましょう。
あくまでも、自分軸で。
体って他人と比較しても何の意味もないのです。

しかしこの時代、??便利?≠ェ体を悪くしていることも多くエスカレーターやエレベーター、自転車や車 等
院長はよくおっしゃいます。『歩くことがよいのではなくて、歩かなくなることが体を壊していくのですよ』と。
もし、歩けるところを歩かなくしているのであれば、それは改めていかないと、徐々に体の筋力を弱めていき、気づいた時には??便利?≠?使うのではなく、使われてしまっていることに後悔しないようにしたいですね。

歯科衛生士 野口
吉川医療モール歯科