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院長のひとり言

生活習慣の個人差
前回までに予防について書いてきましたが、その中で生活習慣が良くも悪くも関わっていると考えています。
 はじめに生活習慣を考える上で文化や民族性が基本になるので、欧米の人達とは比較になりません、例えば食習慣でパン食などはいい例でしょう 彼らはパン食で何もマイナスはありません。狩猟民族がルーツである欧米人と農耕民族がルーツである我々とでは 体自体にかなり差があり文化 習慣も異なります、見た目からして全然違いますよね、人間は基本雑食ですが欧米人は草食系で我々は草食系になります。ゆえに私達の好ましい生活習慣は農耕民族がベースに考えられるべきで、それを踏まえて個々の生活習慣を見ていったとき自分にとってプラスの習慣なのか マイナスの習慣なのかを判断しなくてはなりませんが自分自身でするのは難しいです(好き嫌いが係わってしまい)医療に携わっているわけではありませんから。さらに仮に沢山の悪い生活習慣をもっていても壊れてこないひともいれば,1つ2つしか悪い生活習慣がないのに壊れてきてしまう人もいる、それこそ個人個人の体の強さ弱さもあるので、他の人がマイナスの生活習慣をしていて壊れないから自分もして大丈夫とはならないわけです、他人は関係ないのです
 当医院でははじめに現状の把握をします、そして患者さんのある程度の習慣を推測しつつ問題点を確認してから問診をしていきます。例えば初診で患者さんがみえて歯が痛いとか、被せものがとれたとか、それが今回初めてなのか、過去に何回か繰り返しているのか?何回か繰り返していれば原則 歯の治療でそれを防ぐことは難しいので(しっかり治療されている前提)、患者さんがされているその人にとっての悪習慣の改善のアドバイスをします。また習慣ではなく転んだとか、引越しの手伝いをしたとか、子供の運動会に出たとか、イレギュラーなことがあったのであれば、話は変わりますし、また一方で悪習慣が確認されてもそれによって悪影響が出ていない場合はそのまま経過を追うことが多いです。
 歯科医院に来られる患者さんのほとんどが口の中に自覚症状をもってみえたり、また見た目を綺麗にしたかったり、様々な相談を含め歯の治療だけで問題が解決できると考えられていると思います。私もこの仕事につくまえは それが当たり前だと思っていました。しかし経験を積み重ねていく中で、自分が行った治療に限らず 他の優れた技術をもった歯科医の治療でさえ、一生壊れずノントラブルで終わらない現実をみると、口の外との因果関係を見ていかざるを得ないと痛感するので、可能な限り患者さんに有益なアドバイスが出来ればと思います。




予防6
今回は歯周病原因の4つのパターンの最後の因子、免疫障害です。
前回までの プラークコントロール、力、血液循環障害、そして今回の免疫障害、前回までの3パターンと決定的に違う事があります。免疫障害が原因で歯周病を発症する場合は口の中全体に影響がでるので、局所的にこの歯だけ壊れた という風にはなりません。それに対して前の3パターンの原因が単独または複合して壊れる場合は1本もしくは数本というように局所が壊れます。



 免疫障害が原因で歯周病を発症するケースは歯周病全体の中ではそれほど多くなく、特定の歯ではなく、全部の歯に所見があらわれるので 診断もさほど困難ではありません。免疫障害という言葉が解かりにくいかもしれないですが、全身性疾患と歯周病の関連性という表現のほうがよいかもしれません。例えばポピュラーなところで糖尿病の場合 同じプラーク量(歯垢)でも歯肉炎と歯周炎の兆候が増加するとか歯周組織の反応が、健康な人に比べると悪くなり かつ同じ治療をしても治癒が悪く再発も容易にしてしまうという歯周組織の抵抗力の低さが見られます。それなので糖尿病の人はそうでない人よりしっかりブラッシングをしないと歯肉炎になりやすく、歯周病の治療をしてもなかなか治らなかったりします。他に先天性および遺伝性疾患は歯肉が肥大したり粘膜の異常を引き起こしたりします。ウィルス感染症のヘルペス性歯肉炎ではひろい範囲に潰瘍を伴った歯肉口内炎が発現し、帯状疱疹では片側の上あごに多数の小水疱ないし潰瘍を認めます。
 さらに粘膜皮膚疾患の多くは原因不明とされていますが、少なくとも自己免疫ないし免疫異常が考えられていて、最もポピュラーな口内炎は小型、大型、疱疹型の3型に分類され小型、疱疹型は1週間で自然治癒します。大型は1か月を要します。口内炎の場合 誤って 舌や口唇を咬んでしまった場合い以外は、簡単に言うと免疫低下による体調不良の結果なので、生活の見直しが必要かもしれません。
また 妊娠中に生じる性ホルモンの不均衡と増加は多くの器官に影響を及ぼすと言われていて、妊娠中にみられる特徴的な歯間乳頭の腫脹を伴う歯肉炎の増強はいわゆる妊娠腫と呼ばれ、特に前歯部に現れますが多くの症例で9ヶ月以降自然に退縮するのでほぼ放置でよいと思われます。
 免疫というと難しく聞こえるかもしれませんが 一種の抵抗力と言えるかもしれません。単純に抵抗力が弱ければ病気になりやすいわけで、歯周病も例外ではありません 30年患者さんを見続けて感じるのは、抵抗力の強い人と弱い人がいて、強い人はものすごく大雑把にいうと行動的で好奇心旺盛であまり家にいなくて楽観主義な人、弱い人はその逆な人。自分の周りをみてもプラス思考の人は本当に強いです、もちろんプラス思考の人が歯周病になりにくいわけではありません。(笑い)
 4回に分けて歯周病の原因について書いてきましたが、ほとんどが2つ目に書いたの原因と3つ目に書いた血液循環障害の原因ということです。それなので、この2つの原因除去を可能な限り実践する事で歯周病予防をしていきたいものです。

予防再考5
 今回は歯周病原因の4つのパターンの3番目の因子である血液循環障害を考えます。
 血液循環障害とは、読んで字のごとく血の巡りが悪い 血液がスムーズに流れていない状態をいいます。
 歯周組織とは 歯肉、顎の骨、両者をつなげる歯根膜という繊維、歯根セメント質をさします、根の表面をおおうセメント質(石灰化した組織)を除いてすべて血液の存在を認めます。これは血液の力を受けているということに他なりません、血液の力って? 血液中の細胞として赤血球、白血球、血小板があり 聞いたことは誰でもあると思います 赤血球は酸素や栄養などの運搬にかかわり、細胞に酸素や栄養素をとどける、白血球は体を守る役割があり、細菌やウイルスと戦い、血小板は出血を止める働きがあります。そしてこうした血液の力を得るためには、スムーズに流れていることがとても大事で必要です。流れが滞っていたり 汚れていたりすると細胞が生きにくい環境になってしまうのです 例えば爪の先をギュウっと押し続けると白くなりますね、これが血の流れが止ってしまった状態で もし永久に流れを止めてしまうと、止められた先の組織は壊死してしまいます。このように血液は流れていないと、循環していないと役割を果たせないのです、それゆえにどんなに一生懸命に歯を磨いても、強く咬みしめていなくても、血液循環が悪いことで歯肉や顎の骨や歯根膜といった歯周組織が壊れてしまい歯周病になってしまいます。
 ではどのようにして 血液循環障害をおこしてしまうかを考えると、日常 普通に生活習慣のなかに多く見られます。偏った食事内容により ドロドロした血液になってしまい血行不良をおこすこともありますが、血液の質とは別に物理的な要因で血液の流れを悪くしてしまう習慣が多くあります。 通勤電車の中で寝る、高い枕で寝る、下向きで編み物や洋裁をする、うつ伏せに寝る、寝ながら何かをする、すぐ横になってゴロゴロする、足を組む、体の軸に対して首を曲げていることが多い、首をポキポキいわせるなど 首が曲がっている時間の持続や、パンを食べる事が好き、ガムをよく咬む、歯ごたえのある食品が好きなど首まわりの筋肉を酷使してしまうことにより生じる血液循環障害。以上のような本当に誰もが普通にしている習慣で、結果 循環障害をおこしてしまうのです、気をつけなければならないのは、あくまでも習慣なので、ごくたまにするくらいでは影響は少ないでしょう。このように歯周病の原因を考えると 直接口の中に原因はほとんどなく、口の外、体に、さらに生活習慣の中に原因があることがわかります。もっともこの生活習慣を正していく事が一番難しいでしょうし、なかなか出来ることではないと思います、またどういう生活習慣が正しいのかも共通認識のない現状においてはなおさらです。ただ今回書いた生活習慣が歯周病の原因になるという事は、私たちは毎日の臨床の中で検証出来ていることです。
 血液循環障害は歯周病の原因になる他にも 脳血管障害(脳卒中)などの疾患のリスクもあげる可能性も高いので日々の生活習慣を十分に気を付けたいですね。




予防4
前回 歯周病の4つの原因の1つ目プラークコントロールについて述べました 今回は2番目の原因である過剰な力を考えます。
 そもそも力とは、自分の歯に加わる力の事で、食べ物を咬んだり、運動時にくいしばったり、重たいものを持つときにかみしめたり、イライラした時にかみしめたり、パソコン スマホをしている時に咬んでいたり、なにか作業 行動する時に自分の上下の歯が接触する。一方で うたた寝とか、高い枕で寝ている時など、首が前傾している時に結果 上下の歯が接触してしまう状態があったり、
日常生活の中で思いのほか歯に外傷力が加わることが多く見られます。
この力により歯周組織がダメージを受け壊れてしまうのです。ただこの力、個人の歯に加わる力を血液検査等のデータのように定量化出来ないので客観的に把握することが難しいです、咬む力も個人差があります(基本的には体重に比例する)いつ どんな時にどれだけの強さでどの位の時間かかっているかをモニターする事が出来ないため、実際には患者さんの生活をどれだけ詳しく把握できるかにかかっています。また口の中の所見から、歯茎の色、形の性状さらにレントゲン写真などからもある程度推測することは可能です。
 本来健康な人は(あまりに漠然とした表現ですみません)普段自分の上下の歯は接触していなくて(安静位空隙)たまに必要にせまられてかみしめたり、食いしばったりしても、その状態は長く続く事はなく、歯に長時間かつ継続的に力がかかることはないのですが、様々な理由で普段から上下の歯が接触してしまっている人は、その状態が普通のためかみ続けてしまい休息する時間がなく、働きっぱなしということになります、人が睡眠を必要とするように歯も歯周組織も休息が必要です。歯周組織の構造を考えると歯、歯根と土台である顎の骨は直接くっついていなく、歯根膜という組織でつながっているので、この繊維をクッションの様なイメージを持っていただくと解りやすいかもしれません。力によってクッションが壊れ、それに伴い顎の骨も吸収してなくなり、歯が抜けてしまう ひとつの歯周病のパターンとなります。
 このように目に見えない力により、歯周組織が壊れて歯を失わないようにするには、自分がどのような状況で上下の歯の接触を生じているかを認識して、その接触時間を減らし、歯と歯周組織の負担を減らしていきたいですね。




予防3
 今回からは虫歯にかわり歯周病予防を考えてみます。
 虫歯は4つの条件が重なり合って発症すると言いました。歯周病は4つのパターンが単独もしくは複数が重なり合って発症します。

1.プラークコントロール 2.過剰な力 3.血液循環障害 4.免疫不全

まずは1.プラークコントロールについてお話します。
毎日TVコマーシャルで耳にする言葉ですね。いわゆる歯垢(細菌性付着物)により歯周組織が壊れてしまうと言っています。マスメディア的には、また一部の歯科医院的にはプラークコントロールが歯周病予防において最も大事でそれが全てのような印象をあたえていますね。
 しかし、虫歯のところでも述べたように、歯周病においても決してプラークコントロールが最も大事なポイントではなく、また全てではありません。
 さらにプラークコントロール不足単独で(そのような人はいないと思いますが)歯周炎は発症しません。
…歯肉炎にはなりますが。歯肉炎とは歯茎が腫れたり出血したり発熱したりしますが顎の骨は無傷で顎の骨と歯の根をつなげている歯根膜という繊維も無傷なので歯はびくともせず、当然、抜けたりしません。


プラークコントロールが悪くてもよい、と言っているのではなく、プラークコントロールが良いだけでは歯周病予防は絶対にできないということです。
 しかし他の3つの条件が同じでプラークコントロールでのみ、 善し悪しがあれば当然プラークがないほうがいいに決まっていますし、エチケットの面においては相応の効果が期待できますし、 誰でもキレイな方が気持ち良いですよね。
 あえて歯周病予防という観点でプラークコントロールを考えると規則正しい生活習慣の獲得の手段といえると思います。毎日の歯磨きも出来ない人が規則正しい生活をしているとは考えにくいですから(笑)

 
もうひとつプラークコントロールというと、ただ歯ブラシ、歯間ブラシ、糸ようじ等で機械的に歯垢(プラーク)を落とすと考えがちですが、歯垢の付きやすさ、付きにくさということもとても関係があります。一生懸命磨いていても簡単に歯垢が付いてしまう人、いい加減に磨いていても付きにくい人の差は、様々な所に違いがあって 間食の多い人、甘いものが好きな人、ジュースをたくさん飲む人、
早食いの人、偏った食事をする人などの食習慣はもちろんのこと とても肩凝りがひどい人 腰の悪い人なども、そうでない人と比較すると、歯垢が付きやすくなってしまいます。
 さらに最近の若い人に多く見られますが、口をポカンと開いてしまっている人も(口呼吸)口の中が渇いてしまうためプラークが付きやすくなりますね、口は閉じてなくてはなりません、見た目も悪いですから。

以上、超極細毛の歯ブラシは使わずに、普通のブラッシング、甘いものは控えめに、なるべく和食を回数噛んで唾液をたくさん出して、自浄作用を高め、口は閉じて、お行儀のよい生活を心がけて、歯垢の付きにくい 結果プラークコントロールがよくなるような、お口の中の環境を獲得しましょう。

予防2
前回 虫歯は4つの条件が重なり合って出来る1砂糖の量 2細菌の数 3唾液の量そして4歯の表面につく傷と言いました。この歯の表面につく傷って何?再表層のエナメル質に傷がつく、歯に傷をつけることができるのでしょうか?人の体の中で最も硬いと言われている歯に傷をつけられるものは  自分の歯しかありません、そう自分の歯で自分の歯を傷つけてしまうのですね。その傷に常在菌が入って歯を溶かしていってしまうのです。


傷がついていないツルツル歯面は虫歯になりにくいのです。虫歯になりやすい場所と傷つきやすい場所は一致するのです。
 直接 自分の上下の歯、左右隣り合う歯どうしでのぶつかり合いや、こすれ合いで傷になってしまうのです。無意識に咬みしめていたり、咬んで居たりしている事が多々あるようです、日常生活習慣の中で、仕事中、重たいものを運んでいるとき、満員電車に乗っているとき、パソコンをしているとき、うたた寝をしているとき、家事をしているとき、頭を洗っているとき、運動しているとき、テレビをみているとき、etc
 あといつもガムを咬んでいたり、硬いものをよく咬んでいる人は、それらを咬んでいない時も(口の中に食べ物がないときも)咬みしめていたりします。
 例えば歯と歯の間の虫歯(最も虫歯になりやすい場所) 通常歯と歯は接触しています、その接触した状態で片方の歯、もしくは両方の歯が沈んだり、動かされたりすると、接触面はこすれます、
こすれた時に、よりとがっている歯面がよりなだらかな歯面に傷をつけてしますのです。とても難しい話ですね。すきっ歯のひとはほとんど虫歯になりませんし、また歯を抜きっぱなしにして 咬む相手のいなくなった歯もほとんど虫歯になりません。傷がつきにくいからですね。
 歯と歯の間に虫歯をつくらないようにするには、糸ようじや歯間ブラシで清掃するのではなくて、接触面に傷をつくらないようにする、すなわち強く咬みしめたり、くいしばったり、硬いものを習慣的に食べたりしないようにする事がとても大切です。
 さらに接触面が傷つかないように こすれ合う歯面どうしで研磨する究極の予防法が多咀嚼、すりつぶせる普通の食材を回数多く噛むことなのです。
 食事をゆっくりとって 多咀嚼する習慣を身につけて、虫歯予防の一助にしたいですね。

予防
今回から何回かにわけて予防についてお話します。

まず初回は虫歯予防について。私が歯科医になって この約30年間で相変わらず“プラークコントロール゛歯間ブラシ 糸ようじを使いましょうTVコマーシャルで毎日のように、歯磨き粉、超音波歯ブラシ、電動歯ブラシの宣伝において とにかくキレイに歯磨きして汚れが落とせていれば虫歯にならないと。一方で患者さんの声で、しっかり磨いているのに何で虫歯ができてしまうのだろう?最新の高価な超音波歯ブラシに替えて、歯磨き粉も替えたのに虫歯になった等。以前にお話したように 歯磨き(ブラッシング)不足のみの理由で虫歯にはならないのです。


 虫歯になる条件として、1砂糖の量(歯を溶かす酸の原料)2細菌の量(歯磨き)3唾液の量(洗い出し)4歯の表面につく傷
これらの4つの条件が重なり合って虫歯はできるのです。
 
 毎日 磨けていない歯 すなわち歯垢(プラーク)、歯石がついている歯をたくさん見ています。その汚れている歯がすべて虫歯になっているか?多くの患者さんが磨けていない天然歯の下の前歯の裏側は虫歯になっているか?なっていないのです。この1つの事実を見てもブラッシング不足=歯垢 歯石の沈着=虫歯ではないのです。
 また 虫歯のよくできる場所とされている歯と歯の間 この場所にできる虫歯の原因を歯垢 歯石といった汚れ(細菌)のみで考えると、手前の歯の奥よりと奥の歯の手前よりが同時に虫歯になるはずです。しかし実際には多くの場合、片方の歯だけ虫歯になり、もう片方の歯は無事だったりします。この事実も細菌のみで虫歯はできないことがわかると思います。

 先に述べた他の原因、砂糖の量、唾液の量、歯の表面につく傷 これらの原因が重なり合ってはじめて虫歯をつくるのではないでしょうか
 虫歯予防を考えると 普通に歯磨きをして、甘いもの(特に砂糖)を控えめにして、回数多く咀嚼して唾液を出して、歯の表面に傷がつかないように歯を使うということになります(歯の表面につく傷に関してはとても重要なキーワードなので次回説明します)

 多くの人にブラッシングだけで虫歯予防はできない事を知ってもらい、現実に虫歯が減ってくれることを願います(私たちの仕事は減りますが 笑)

硬い物はたくさん食べたほうがいいの?
だいぶ以前から食習慣において、問題が指摘されてきました。それはあまり回数咬まずに飲み込んでしまう傾向が多いようです。
特に子供などの若い世代において顕著で、咬まない為に顎の成長発育が不十分で、歯列不正を招く結果になってしまっています。



咬む行為はとても大事であると言われていて、子供など若い世代には成長発育において必要で、高齢者においてはボケ防止など脳刺激においてプラスである事も実証されています。
そこで咬むことは良いことになっているのですが、落とし穴があります。
“咬む”と一言で言っても、実は咬み方が大雑把に2通りあって、すりつぶせる食物とそうでない食物を咬むのでは、全く違う咬み方(動き)になるのです。

咀嚼と言う言葉がありますが、咀嚼とは奥歯ですりつぶす事を指す言葉で、よく咬みましょうと言うのは奥歯で回数多くすりつぶして咬む事を言うのですが、すりつぶせない物を咬んでも咀嚼している事にならず、咬んでいる効果は得られないのです。

すりつぶせない物を咬む時の顎の動きは垂直的で(チョッパー)、奥歯へ垂直方向の力をかけてしまい、それによって歯周組織を壊してしまうのです。
対して、お米や和食系のおかずなど、すりつぶせる物は顎の動きが斜め方向で(グラインダー)、奥歯に垂直方向の力をかけないので歯周組織は壊れないのです。

本来、お米が主食の我々農耕民族である日本人の場合、牛・馬のように草食傾向であり、すりつぶせる食材を奥歯で咀嚼することが適しており、パン・お肉か主食の狩猟民族である欧米人の様に肉食傾向の民族とは咬み方、歯の使い方が全く異なる事を認識しなければなりません。

大事な事は、すりつぶせる物を回数多く咀嚼してあげる事で、すりつぶせない硬い物、こしのある物は控えめにしなくてはなりません。
私の約30年の臨床経験の中で硬い物が好きでたくさん食べてきた人は、ほとんど入れ歯になっています。


詰めた歯、かぶせた歯がとれる〈脱離〉
以前に治療した歯で、詰め物・かぶせ物がとれてくる事はよくありますね。
それも治療して間もない歯が取れてしまったりすると、あの歯医者はヘタだって思ったりして(笑)私もよく耳にします。
今回はこの〈脱離〉をテーマに少し考えてみましょう。



脱離にもいろいろありまして、最終的な詰め物・かぶせ物を最終的なセメントでつける@本Set。当医院でよくする仮のセメントでつけるA仮Set。さらに仮の歯をつけるB仮歯Set

この3つのケースで@最終的な詰め物・かぶせ物を本Setしてあって、それが何年も前に治療してあった場合、ケガ(口以外の身体のケガ)をしたり、病気をしたり、普段運動しない人が急にしたり、逆に運動していた人が急にやめたり、食卓での座る位置が変わったりetc.etc.生活の変化が起きたことが予想されます。生活の変化等により顎の位置が変わることにより、詰め物・かぶせ物がとれてきたりするのです。
AB仮Set(仮歯も含めて)がとれてしまった場合、その詰め物・かぶせ物は調整が必要になります。おおげさに言うとその人の体に合っていないのです。物を食べる時の顎の動き方に歯の形があっていないといったことが考えられます。

診察室でカチカチ咬んでもらったり左右に動かしてもらったりして調整をしますが、家に帰って実際に食事をすると違うあたりが出てきます。これは、物を咬む時の顎の動きが診察室で動かしてもらう顎の動きとは異なるからです。
このように普通にみなさんが想像しないほど歯のあたりかた、ぶつかり方は微妙なものなのです。

詰め物・かぶせ物がとれることは、みなさんにとってはうっとうしい事でしょう。でもとれてくれた方が歯にとっては助かる場合もあるのです。(詰めた歯・かぶせた歯の中で虫歯が進行してしまっている場合は例外ですが)
詰め物・かぶせ物がとれたくても、あまりに強く接着されてしまっているような場合は、歯や歯根が折れてしまうのです。その場合、多くは抜歯になります。これは最悪の状態です。
それなので、詰め物・かぶせ物がとれて歯・歯根が無事な場合は、修復可能なのでラッキーとおもって早急に治療しましょう。


片方で咬んではいけないの?
テレビ雑誌等で、”片側で物を咬んでいてはいけ
ない、左右両方を使って咬むようにしましょう”
という事を耳にしますが、本当でしょうか?
答えはNoです。




そもそも咀しゃく(奥歯ですりつぶすこと)は
普通無意識下で行われるもので、右で5回咬んで
次は左で5回という風に意識をして食事をして
いる人はいないでしょう。咀しゃく自体、その人の体、骨格、食べる時の姿勢などの様々な要因の影響を受けて決まってくるものです。体が左右対称の人がいますか?歯並びが対称の人もいますか?咬み合わせが左右対称の人もいませんよね。その人の個性にあったかたちでの自然な咀しゃくが大事で、歯、歯間、あごの骨の組織をこわさないという事です。
なのでほとんどの人が習慣性主咀しゃく側という“ききあご”があるのです。痛い歯がある、抜いたままの歯がある、物がはさまる、治療途中の歯がある…etcなどの不都合があって、そこをさけて反対側で咬む。この片咬みは当然ダメです。でも何の不自由もないけど気がつくといつも左で咬んでるなぁーとか無意識に右で咬んいることが多いなぁーというのはOKなのです。変えてはいけないのです。少なくとも意識をして両咬みにする必要はないのです。


一度治した歯が何故またこわれるの?
一概には言えませんが本質的な事を言うと原因をとってないからです。通常、歯に穴があいた虫歯、歯が抜けてしまった歯周病。虫歯につめものかぶせものをして治った、抜けたところに入れ歯が入ってなおったと思うかもしれませんが、穴が埋まったにすぎないのです。何故、そこの歯が虫歯になってしまったのか、何故、そこの歯が抜けてしまったのか、その【原因】は全くとってないですよね。



結果、出来てしまった穴、欠損を埋めたにすぎないから再発する可能性は十分にあるわけです。
(まぁ、その穴の埋め方、欠損の埋め方も本当はとてもむずかしいのですが)
ただ原因をとるといっても簡単なことではありません。多くの場合、原因がひとつではないからです。ひとつ言える事は本当の意味で体が健康な人
(健康診断、人間ドッグ等で異常値がない人ではありません)は口の中もこわれてこないという事です。予防を含めて一度治療した歯がこわれないように再発防止を考えると口の中へのアプローチ(歯ブラシ、歯磨き粉、糸ようじ、歯間ブラシ等)いわゆるお手入れだけでは、全くたちうち出来ないでしょう。
私たちはブラッシング以外の虫歯、歯周病予防を考え、患者さんとともに、再発防止にとり組んでいきたいと思います。



歯磨きで虫歯、歯周病は予防出来るの?
毎日、多くのTVコマーシャルで流れる歯磨粉やハブラシ、電動ハブラシの類の宣伝を見ていると、その製品を使うとあたかも予防出来るような錯覚をしてしまいますが、本当にそうなの?
基本的に磨き残しなく、きれいにする事が一番のように聞こえますが、仮に完璧にブラッシングが出来ていたら虫歯や歯周病にならないでしょうか?
残念ながら答えはNoです。



毎日、臨床の場で患者さんの虫歯、歯周病になってしまった歯を見ていると疑問が生じます。
もし、歯垢(プラーク)が一番の原因でこわれるなら、他の虫歯になってない歯よりも汚れているはず。
虫歯になってしまった1本の歯が他の27本の歯よりも最も汚れているのか?
そんな事はありません。

虫歯、歯周病になってしまった歯よりも確実にたくさんの歯垢(プラーク)がついている歯が
他にあるのに、その歯は虫歯、歯周病になってなかったりします。
歯垢(プラーク)の量と虫歯になってくる歯は比例しないのです。                       
歯垢がたくさんついている歯と虫歯になる歯は一致しているのです。
皆さんは歯垢=虫歯と思うでしょうが人の口の中において歯垢の存在だけでは
虫歯にならないのです。
また、歯石の存在だけでは、歯周病にならないのです。

他にも歯垢(プラーク)が直接の原因でないと思われる虫歯、歯周病はたくさんあります。
あなたのまわりにもそんなに歯を磨いていないのに虫歯になっていない人いませんか?
ただ、ブラッシングをしなくてよいと言っているのではありませんよ(笑)


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